歯周病とは

歯周病とは

歯周病とは、歯の周囲の歯ぐき(歯肉)についた細菌が炎症を起こす疾患です。

こんな症状があったら歯周病かも!?

  • 朝起きたときに口の中がネバネバする
  • ブラッシングをすると出血する
  • 口臭が気になる
  • 食べ物が歯と歯の間に挟まりやすい
  • 最近歯が長くなったように見える
  • 体調不良のときに歯ぐきが腫れやすい
  • 歯がなんとなくむずがゆい感じがする
  • 歯がぐらぐらする

当てはまる症状が3つ以上ある場合は歯周病になりかかっている、あるいは歯周病の可能性があります。ほとんどあてはまる場合は歯周病がかなり進行している可能性があります。

歯周病治療の特徴

当院では歯周病治療に力を入れています。

患者さまごとにオーダーメイドの治療計画を立案

患者さまの状態、症状の程度に合わせて、さまざまな方法を組み合わせた適切な治療計画を設計します。

定期的なメンテナンスで再発予防

定期的なメンテナンスで再発予防

当院ではメンテナンスを特に重視しています。いったん治療してもメンテナンスをしないでいると、歯周病はすぐに再発してしまいます。患者さまと一緒に計画を立てて、定期的にご来院いただけるようお声掛けいたします。

19時まで診療でお忙しい方も受診しやすい

働き盛りでなかなか歯医者に行けないという方でも受診していただきやすいよう、19時まで診療を行っています。お仕事帰りにぜひお立ち寄りください(※18:30最終受付)。

歯周病の原因

歯周病の原因

ブラッシングが十分にできていない、磨きグセがあって磨けていない部分があると、たまった細菌が歯ぐきに炎症を起こし始めます。砂糖の多いものなどを食べた後、お口の中にできるネバネバをプラークといいますが、たった1mgの中に約10億個もの細菌が潜んでいます。
プラークは歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)に入り込み、丹念なブラッシングをしないと落とすことができません。放っておくと、プラークは歯石という硬い物質に変化して歯に固着します。こうなると、もうブラッシングでは取り除くことができません。歯石は歯に張り付いたまま毒素を出し続け、どんどん歯周病を悪化させてしまいます。
そのほかにも、歯ぎしり、食いしばり、噛み合わせの悪さ、喫煙、ストレスなども歯周病の原因になると考えられています。

当院の歯周病治療について

当院では、検査→歯石取りなどの初期治療→再検査→メンテナンスという流れで治療を進めます。
症状が重い場合は、外科治療・内科治療を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を設計して、適切な治療を行います。

歯垢・歯石除去(スケーリング)

歯周病治療の最初に行う基礎的な処置です。歯の表面に付着した歯垢や歯石を、機械を使って落としていきます(スケーリング)。また歯周ポケット内の丁寧なクリーニングを行い、歯ぐきが歯と密着して引き締まった状態になるようにします(ルートプレーニング)。当院ではこれらを確実に行い、歯周病の改善を図ります。

歯周病の外科的治療

状態が悪く、歯石の除去だけでは改善しきれない場合は、歯ぐきを切ってその中の汚れを徹底的に取ることがあります。また、歯周病が進行して骨が溶けてしまった場合は、その骨の組織を足して健康な骨と歯ぐきを取り戻す手術を行います。

歯周病の内科的治療

歯周病が重度の場合、歯周病菌を減らすための内服薬を処方することもあります。

レーザー治療

むし歯や歯周病の原因菌に照射して、器具の届きにくいところまですばやく殺菌します。健康な部分を傷つけることなく細菌だけに作用し、痛みや腫れも抑えられることから、むし歯・知覚過敏・歯周病のなど幅広い治療に使われます。

抜歯

歯周病が進行して歯を支える骨が溶け、歯が縦にも横にもグラグラ揺れる状態になってしまったら抜歯します。

歯周病治療は痛い?

歯周病治療は痛い

歯周ポケットの深さを測る検査や、歯周ポケットの中についている歯石の除去の際には、炎症を起こして敏感になっている歯ぐきに器具が触れるため、チクチクと痛みを感じることがあります。また、歯周ポケットの奥深くについた歯石を取る際も痛むことがあり、必要に応じて麻酔をすることがあります。

歯周病治療にかかる期間

歯周病は程度により治療にかかる期間が異なります。

軽度の場合

歯と歯ぐきの間に歯石や歯垢が溜まって歯肉が炎症を起こし、歯を支える土台である骨(歯槽骨)が溶け始めた状態です。歯周ポケットの深さは約3~5mm。歯についている歯垢や歯石を、器械を使って丁寧に除去し、クリーニングできれいにします。 通常軽度の場合は2~3回程度の通院で済みます。

中度の場合

歯槽骨への浸食が進んで後退し、歯ぐきが下がってきます。歯周ポケットの深さは約4~7mm。歯ぐきから血や膿が出て、口臭が強くなったり、歯がグラつき始めたりします。 中度の場合は、内科治療・外科治療を組み合わせ、できるだけ歯を保存できるよう治療を進めます。 中度の場合、一般的に約8回程度の通院が必要です。

重度の場合

歯槽骨の後退が進み、歯を支えられなくなった状態です。歯周ポケットの深さは7mmを超えます。歯がグラグラして物が噛みにくくなり、歯と歯の隙間も空いて食べ物が詰まりやすくなります。また、膿が出て口臭が強くなります。歯の動揺が前後左右にひどい場合は抜歯しなければなりません。 重度になり、外科的治療を含む場合約15回の通院が必要です。1年程度かかる場合があります。

歯周病治療の流れ

  • 1予約

    ご予約はお電話で承ります。

  • 2初診

    お口の中の資料(レントゲン、写真等)を取る、歯周の深さを測るなど、現在の状態を検査します。

  • 3初期治療

    スケーリングを行って歯の表面の歯石を取ります。中度~重度の場合は歯周ポケットの奥のほうまでクリーニングを徹底的に行います。

  • 4再検査

    ブラッシング指導とスケーリングで改善が見られた場合は⑥のメンテナンスへ進みます。

  • 5外科的治療(手術)

    初期治療であまり改善が見られない場合、外科的な治療も検討します。

  • 6メンテナンス

    治療後は歯周の状態の検査、ブラッシング指導を通して、健康な歯と歯ぐきを保てるように定期的なメンテナンスを行います。

歯周病治療にかかる費用

歯周病は基本的に保険内で治療が可能です。
ただし、外科的治療を行う際、保険外の薬剤を使用する場合は自費になります(※詳細はお問い合わせください)。実際に使用する前には、必ず医師が薬剤や費用について詳しくご説明しますのでご安心ください。

歯周病は予防第一!

歯周病は予防第一

「治療したらおわり」ではなく「生涯健康な歯と歯ぐきで過ごしていただきたい」、それが私たちの願いです。
症状の軽い重いにかかわらず、歯周病は早くからケア・治療を行えば改善できる疾患です。むし歯と同じように、早期発見・早期治療がとても重要になってきます。そのためには定期的な検診とメンテナンスが欠かせません。
当院の予防治療と併せて、お口全体を健康に保つようにしましょう。